Step 1・Discover

大手倉庫・物流センターでRobo Clawを活用できる業務と導入候補の選び方

対象業務は、業務量・頻度・定型性・例外の多さ・WMS接続可否・書き込みの有無という6つの観点で評価し、WMSを横断する定型業務かつ例外対応の多い業務から優先することをおすすめします。

結論

大手倉庫・物流センターがRobo Claw導入の対象業務を選ぶ際は、①発生頻度が高い、②定型的な手順がある、③複数システムの情報を横断する、④例外対応の負荷が大きい、⑤書き込みは限定的か承認前提にできる、という業務を優先してください。これらを満たす業務ほど、Pilotでの効果検証がしやすくなります。

Who This Is For

対象読者

物流センター長、倉庫運営責任者、DX責任者など、どの業務からRobo Claw導入を始めるか検討している方を対象にしています。

What You'll Decide

このSTEPで決めること

このDiscover STEPでは、Robo Clawの対象業務の候補を洗い出し、優先順位をつけて最初に着手する1業務を決定します。要件・権限・承認の詳細設計は次のRefine STEPで行います。

Fit Check

適する業務/適さない業務

適する業務

  • 倉庫日報の作成や在庫差異の一次整理など、発生頻度が高く手順が定型化されている業務
  • 誤出荷・欠品の一次分類など、判断の一次案を人間が確認・修正しやすい業務
  • 複数システム(WMS、ERP、ハンディ端末データなど)の情報を横断して確認する業務
  • 在庫更新を伴っても、更新前に承認を挟める業務
  • 入力データの形式が比較的安定している業務(入出庫データ、検品記録など)

適さない業務

  • 発生頻度が極めて低く、自動化の効果を見込みにくい業務
  • マテハン設備の直接制御など、実機操作を必要とする業務
  • 在庫数量や出庫処理を承認なしに即時反映する必要がある業務
  • 入力データが機密性の高い取引先情報を多く含み、扱いが未整理な業務

Industry Challenges

大手倉庫・物流センター固有の課題

対象業務を選ぶ段階で、多くの企業が次のような課題に直面します。

01

候補業務が多すぎて絞れない

入庫、出庫、在庫、棚卸、検品など候補が多岐にわたり、どこから着手すべきか判断できません。

02

効果の仮説が立てられない

作業量や工数の実態が可視化されておらず、導入効果を事前に見積もりにくい状態です。

03

WMS接続可否が不明

既存WMSがAPI連携に対応しているか、情報システム部門でないと判断できません。

04

在庫更新を伴う業務の扱いに迷う

在庫数量の更新など、WMSへの書き込みを伴う業務を対象にしてよいか、判断基準がない状態です。

Method

実施手順

1. 候補業務を洗い出す

入庫差異整理、倉庫日報作成、在庫差異検知、誤出荷分類など、入出庫・在庫・検品に関わる業務を棚卸しします。

2. 業務量・頻度を確認する

各業務の発生頻度(常時・日次・週次など)と、対応にかかっている工数を確認します。

3. 定型性と例外頻度を評価する

手順が定型化されているか、例外対応(誤出荷、在庫差異など)がどの程度発生するかを評価します。

4. WMS接続可否を確認する

対象業務が必要とするデータの所在と、WMS・ERPが連携可能かを情報システム部門と確認します。

5. 書き込み有無・人間承認の要否を確認する

在庫更新やマスタ変更を伴うか、どの程度人間の承認を残す必要があるかを整理します。

6. 優先順位を決定する

評価結果を一覧化し、最初に着手する1業務を決定します。

Evaluation Table

候補業務の評価表

以下は評価表の例です。自社の候補業務に置き換えてご利用ください。◎に近い業務ほど、Discoverの優先度が高くなります。

候補業務頻度定型性例外頻度WMS接続書き込み
倉庫日報の作成日次高い低いWMSなし
在庫差異の検知・整理常時中程度中〜高WMS承認前提であり
誤出荷・欠品の一次分類不定期中程度高いWMS/ERP社内のみ
棚卸結果の集計月次・随時高い中程度WMS社内のみ

Data & Systems

使用するデータ・システム

Discover STEPでは、対象業務の候補を評価するために、以下のようなデータ・システムの状況を確認します。

入出庫データ 在庫データ 業務工数の実態 WMS ERP・SCM ハンディターミナル Teams・メール

Human-in-the-loop

人間承認が必要な箇所

Discover STEPの時点では実装は行いませんが、候補業務の評価時に、以下の判断は必ず人間が行う前提で整理します。

  • 対象業務を自動化候補として選定してよいかの最終判断
  • 在庫数量・マスタの更新を伴う業務を候補に含めるかどうかの判断
  • 取引先情報・個人情報を扱う業務を候補に含めるかどうかの判断

Measurement

KPI候補

Discover STEPでは、以下を候補業務ごとに仮説として記録し、後続STEPでの検証材料にします。

現状の対応工数

候補業務に現在かかっている人的工数の見積もり

効果仮説

自動化した場合に削減が見込める工数・時間の仮説

導入優先度スコア

頻度・定型性・例外頻度などから算出する優先度

Pitfalls

失敗例・注意点

01

効果が見えやすい業務だけを選ぶ

頻度や例外対応の負荷を考慮せず、目立つ業務だけを選ぶと、Pilotの効果検証が難しくなります。

02

WMS接続確認を後回しにする

候補業務を決めてから接続可否を確認すると、後のSTEPで手戻りが発生します。

03

複数業務を同時に着手する

最初から複数業務を並行して進めると、権限設計やPilot評価が複雑になり、検証が長期化します。

FAQ

よくあるご質問

最初に着手する業務はいくつが適切ですか

多くの場合、1業務から始めることをおすすめします。複数業務を同時に進めると、権限設計やPilot評価が複雑になります。

在庫更新を伴う業務は候補から外すべきですか

必ずしも外す必要はありません。差異の検知・整理までを自動化し、更新は人間が承認する設計にすることで、候補として扱うことができます。

WMS接続可否が分からない場合はどうすればよいですか

情報システム部門と連携し、対象WMSのAPIやデータ連携の可否を確認してください。個別のご相談も可能です。

候補業務の評価は誰が行うべきですか

現場の倉庫運営責任者と情報システム部門が共同で行うことをおすすめします。業務実態とシステム制約の両方を踏まえた評価が必要です。

Continue

次のSTEPへ

対象業務が決まったら、次はその業務の要件・権限・承認設計を具体化します。

対象業務の選定を、一緒に整理しませんか。

現在の業務量・頻度・WMS構成を踏まえて、Robo Clawの適用候補と優先順位を正式LPでご相談いただけます。

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