Step 2・Refine

NGOが非営利小売業務でRobo Clawを導入する際の要件・権限・承認設計

Discover STEPで決めた対象業務を、対象店舗・EC・商品カテゴリ・販売工程の範囲、Agent・Skill・Tool・Tool Policy、寄付者・商品・購入者・注文・決済・配送情報および福祉作業者・ボランティア情報の分類、読み取り・書き込み権限、商品受入・販売・品質判断との分離、価格・在庫・注文更新の承認、EC・SNS公開の承認、返品・返金・補償との分離、寄付・支出との分離、外部SaaS・API・委託先連携、Secret管理、本部・店舗・EC担当・委託先・ボランティアの責任分担、ログ・監査証跡、二重実行・重複掲載・誤送信・誤公開防止、KPIまで具体化します。

Who This Is For

対象読者

Discover STEPで対象業務を決定した、店舗運営責任者、EC運営責任者、商品品質責任者、個人情報保護担当、理事を対象にしています。

What You'll Decide

このSTEPで決めること

Refine STEPでは、対象店舗・EC・商品カテゴリ・販売工程の範囲、扱うデータの分類、接続するシステム、読み取り・書き込み権限、承認条件、本部・店舗・EC担当・委託先・ボランティアの責任分担、KPIを文書化します。

Industry Challenges

NGO・NPOの非営利小売業務固有の課題

01

データ分類の整理が不十分

購入者情報や決済・配送先情報がどの分類に属し、どこまで利用可能かの整理が進んでいないケースが多くあります。

02

本部・店舗・EC担当・委託先・ボランティア間の責任分界のルールが未整備

委託契約やボランティア規約における情報共有範囲や承認者について、明文化されていないケースがあります。

03

職員とボランティアの役割が曖昧

常勤職員、非常勤スタッフ、ボランティアの役割分担が明確でない状態で運用されていることがあります。

04

説明責任の所在が不明確

AIエージェントの出力を利用した結果について、誰が最終的な説明責任を負うかが整理されていないケースがあります。

Method

実施手順

1. As-Is/To-Beを整理する

現状の非営利小売業務フローと、Robo Claw導入後に目指す業務フローを対比して整理します。

2. 対象店舗・EC・商品カテゴリ・販売工程を定義する

対象となる店舗、ECチャネル、商品カテゴリ、販売工程(受付・登録・掲載・受注・発送等)の範囲を明確にします。

3. Agent・Skill・Toolを設計する

対象業務に必要なAgentの役割、業務手順のSkill、システム操作を行うToolの範囲を設計します。

4. 寄付者・商品・購入者・注文・決済・配送情報の取扱いを確認する

各情報の入力元・更新方法・正確性の確認方法を整理します。

5. 個人・決済・配送先・福祉情報の利用目的・法的根拠・同意を確認する

購入者・寄付者の個人情報、決済情報、福祉作業者情報を扱うか、利用目的・本人同意・法的根拠を確認します。

6. Tool Policyと読み取り・書き込み権限を設計する

Toolが実行してよい操作(読み取り/書き込み、Allow/Deny)と、外部送信・公開確定・在庫更新の可否をPolicyとして定義します。

7. 商品受入・販売・品質判断との分離を確認する

寄付品受入可否、販売可否、品質・安全判断が専門担当者・責任者の確認を経る設計になっているかを確認します。

8. 価格・在庫・注文更新とEC・SNS公開の承認条件を確認する

価格確定、在庫・注文更新、EC・SNSへの公開が承認前提の設計になっているかを確認します。

9. 返品・返金・補償、寄付・支出との分離を確認する

返品・返金・補償の判断や寄付金・売上金の支出確定が、AIの自動化範囲から分離されているかを確認します。

10. 本部・店舗・EC担当・委託先・ボランティアの責任分界を確認する

委託契約をもとに、データ共有範囲や承認プロセスを関係者と確認します。

11. 人間承認・責任者確認を定義する

出力を利用した結果の承認者と、販売可否・品質適合が必要な場合の責任者へのエスカレーション先を定義します。

12. ログ・保存期間・二重実行/重複掲載防止・KPIを定義する

操作ログ・監査証跡の保存範囲と保存期間、二重実行・重複掲載・重複注文の防止策、効果測定KPIを定義します。

Data & Systems

使用するデータ・システム

購入者・寄付者情報(分類確認済みの範囲) 決済情報・配送先情報 店舗情報・EC掲載情報 委託先情報・契約書 福祉作業者情報・ボランティア情報 アクセス権限台帳 POS・ECプラットフォーム 権限・ID管理の仕組み

Human-in-the-loop

人間承認が必要な箇所

  • 寄付品受入可否・商品販売可否・品質安全につながる出力の確認者を役割単位で明確にする
  • 個人情報・決済情報・配送先情報・福祉情報を扱う範囲について、個人情報保護担当・商品品質責任者の確認を得る
  • 購入者・寄付者への送信やEC・SNSへの公開を伴う出力の承認者を明確にする
  • 職員・ボランティア・委託先をまたぐ権限付与について、事業責任者の承認を得る

Measurement

KPI

Refine STEPでは、Build & Validateで検証するKPIの候補を定義します。

問い合わせ一次分類時間の目標水準

問い合わせの一次分類にかかる時間の目標

承認までのリードタイム

出力作成から人間承認までにかかる時間

権限逸脱・重複掲載候補の検知件数

定義した権限範囲を超えた操作や、重複掲載候補の検知件数

Checklist

要件定義チェックリスト

  • 対象店舗・EC・商品カテゴリ・販売工程(含む業務・含まない業務)が文書化されている
  • 入力データと出力(商品カテゴリ候補・商品説明文案・報告書案等)が定義されている
  • 扱うデータの分類(購入者情報・個人情報・決済情報・配送先情報・福祉情報等)と利用目的・本人同意・法的根拠が確認されている
  • 読み取り・書き込み別のアクセス権限が定義されている
  • 本部・店舗・EC担当・委託先・ボランティアの責任分界(データ共有範囲・承認プロセス)が確認されている
  • 職員・ボランティア・委託先の権限分離が定義されている
  • 事業・商品品質・個人情報責任者へのエスカレーション先とフローが定義されている
  • 出力利用結果の説明責任の所在が定義されている
  • 操作ログ・監査証跡の保存範囲と保存期間、二重実行・重複掲載・誤公開の防止策が定義されている
  • 効果測定に使うKPIが定義されている

Pitfalls

失敗例・注意点

01

データ分類の確認を省略する

データ分類を確認せずに進めると、後で購入者情報・決済情報の取り扱いに関する重大な手戻りが発生します。

02

承認者が曖昧なまま進める

承認者を役職ではなく個人名で決めると、異動・退任・ボランティア交代時に運用が止まる原因になります。

03

最終判断の所在を明文化しない

AIの出力がそのまま販売可否・価格・返金判断として扱われる運用にならないよう、責任分界を明文化する必要があります。

FAQ

よくあるご質問

要件定義には誰が参加すべきですか

店舗運営責任者、商品品質責任者、個人情報保護担当、EC運営責任者が最低限参加することをおすすめします。決済情報を扱う場合は法務・情報システム担当の確認も必要です。

Tool Policyとは何ですか

Toolが実行してよい操作範囲(読み取り/書き込み、外部送信の可否、公開・更新の確定処理の可否等)を明文化したルールです。Robo Clawでは業務ごとにTool Policyを設計します。

権限分離はどこまで細かく設計すべきですか

最低限、常勤職員・非常勤スタッフ・ボランティア・委託先の4区分での分離を推奨します。店舗数やチャネル数が増える場合は、店舗単位・チャネル単位の分離も検討してください。

二重実行・重複掲載の防止はどう設計しますか

同一の商品掲載・注文処理が複数回生成・送信されないよう、実行ID・べき等性チェック、および人間による最終確認を組み合わせて設計します。詳細はBuild & ValidateとDeploy & Operateの記事で解説します。

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